ドメイン固有メタ認知知識を学ぶメタ学習の知的支援
プロジェクト概要

取り組み事例
「わかったつもり」への自覚を促す知的支援システム
自身が理解したこと・できていないことは目に見えませんので,これを俯瞰(メタ認知)して「理解したつもりになっていること」を自分で捉えてうまく制御していく・学んでいくことは簡単ではありません.
こうした「わかったつもり」に自覚する格好の機会として,プレゼンを設計する活動に着目しました.
プレゼン,すなわち他者に教える活動では,理解が十分でなければうまく説明できませんので,「わかったつもりになっている」という明確な問題が見えない状態を「説明できない・説明すべきことが明らかではない」という問題として顕在化することで気づきが促されるのではないかという着想です.
この着想に基づき,自身の学びの内省を促すプレゼン設計課題と,これに基づいて学習者の学びを診断するセマンティクスアウェアな教材,これに基づく目標化ギャップの診断・指摘をする知的システムの開発などに取り組んでいます.

学習経験に基づく発見的なメタ学習の知的支援
理解が深まった自分の学習経験からドメイン固有メタ認知知識が構成できれば,継続的・自律的に成長を続ける学習者となることができるようになります.
こうした学びができるようになるよう,段階的なメタ学習を体験できるメタ学習プログラムや,ドメイン固有メタ認知知識の構成を支援する知的システムの開発などに取り組んでいます.

セマンティクスアウェアな教材の作成支援
プレゼン設計課題を通じたメタ学習の知的支援は有望な学びの機会となることがわかりましたが,一方で,このための教材を作成する活動は教材作成者に多大な負荷をかけることも見えてきました.
教材作成の負荷を下げたり,ノウハウを共有できるオーサリングシステムの開発などに取り組んでいます.
教材セマンティクスの作成を機会としたメタ学習の知的支援
教材から読み取るべきこと(教材セマンティクス)を考える活動はメタ認知知識の発揮が求められる典型的な機会です.
学習者に自分で考えさせること(ある程度の教材作成の自由度)と,望ましい教材を示唆して気づきを促す仕組み(定式化された知識)を両立する学習課題や適応的介入を実現する知的システムの開発などに取り組んでいます.